面白いもので、風俗営業法の中の性風俗関連特殊営業は「異性」がポイントとなります。例えばファッションヘルスやソープランド、デリヘルなどは、異性に対して性的なサービスを行う営業のことで、男性が男性にサービスしたり、女性が女性に対して行うことは規制していないのです。

「同性同士でも性的な刺激を受ける」ことがありますよね。ゲイの人は女性の人から性的な刺激を受けないでしょうし、同性には性的にトキメクであろうと考えられます。

もちろんバイセクシュアルの人もいるかもしれませんが、「ゲイ」という事で考えれば、男性が男性にということになります。

そういった男性をターゲットにして、男性がサービスを行う店があったとします。性的な刺激を受け、なおかつゲイ同士の中で通用する「性行為」もあったとしましょう。

異性間であれば「性行為の擬似行為」もしくは「本番行為」になって風営法に規制されます。男性同士の場合、AFが本番行為に相当しますが、世の中では「性行為」ではありません。

「類似行為」にはなりますが、男性同士だったらそういう行為がある店でも性風俗関連特殊営業にはならないのです。そうなるとゲイの人を対象にしたデリヘルは、何に対しても「規制されない」ことになりますし、もし店舗型であっても規制できません。

飲食を接待と共に提供するということで風俗営業となったとしても、すくなくとも「性風俗関連特殊営業の店舗型」ではないのです。

女性対女性の場合も同様です。となれば、工事済みで女性と遜色ないニューハーフだけが在籍するデリヘルがあって、なおかつ戸籍上はそのままの男性であれば、ノーマルアブノーマルに関わらず男性が性的目的で利用しているような店でも、規制がない野放しになるということです。

実際にこの問題は警察も頭をかかえるところのもののようで、対策を打ち出したいところなのでしょうが、なかなか難しいようです。

もし戸籍上女性になっていたとしたら、工事をしていなかったにしても、売春をすれば「売春」となります。ただ工事をしてないのであればAFになりますので、こんどはその部分が問題です。

AFは性行為ではなく、お金の授受があったにしても売春ではなくなります。かなりややこしくなってしまう印象です。ただし多種多様な性がオープンになったからこそ問題となっていますが、もともと同性愛は昔から存在していました。

「同性間でそういう事があることが想像できなかった」という上に存在した法律ではないはずです。「同性間」まで規制すると、何かの不具合が起こるからなのでしょう。